「ヨミノクニ」エキスパートルール所感
はじめに
「ヨミノクニ」は2022春のゲームマーケットで販売(その後BOOTHで再販)された2人用カードゲームです。ルール等に関しては記述を省きますので、気になる方は公式サイトへどうぞ。今回は、そのエキスパートルールで遊んでみた感想などを書いていきたいと思います。
エキスパートルールの感想
エキスパートルールでは、通常ルールの18枚よりも9枚多い27枚のデッキで対戦を行いいます。また、初期手札も1枚多い4枚となります。
個人的には、18枚だと対戦がすぐ終わってしまって物足りなさを感じることも多かったのですが、27枚だと数ターンの攻防が行える満足感がありました。また、攻撃等で削られる枚数は通常ルールと変わらないため、山札の枚数が増えた分だけ相対的に目当てのカードも引きやすくなっている感じがします(要検証)。せっかくデッキを組んでも入れたカードが引けないと悲しいので、これは特に良い点だなと感じます。
エキスパートルールのデッキ考察
①山札破壊
3(1)雪女レイ
3(2)小悪魔使いシホ
3(3)魔法使いフラン
3(4)狩人マオ
3(5)花使いナエ
3(6)中級悪魔ノゾミ
3(7)蛇遣いナギ
3(8)魔女クロエ
3(9)破壊者リリス
いわゆる「アグロ」デッキのつもりで作ったデッキです。戦略としては、フランやマオ、ナエで攻撃しつつスキルの効果で山札を削り、シホやナギのサポートで妨害もしながら、終盤はクロエやリリスのサポートで確実に削りきることを目指します。
(6)(7)の枠は積極的に山札を削れるカードが見当たらず、消去法的に選んでいるので入れ替えの余地があるかもしれません。
②絶対戻るマン
3(1)星の姫アリス
3(2)妖女カヨ
3(3)サンタエミ
3(4)吸血少女ミサ
3(5)花占い師シス
3(6)人形使いクーコ
3(7)クリエイターユキ
3(8)漆黒ナースミク
3(9)次世代AIメイ
攻撃後に手札に戻る「人形使いクーコ」をメインに据えたデッキです。基本的には、クーコで毎ターン攻撃することで、相手の手札を防御に使わせて減らしつつ削っていくという戦法になります。しかし、クーコはコストとして山札から門に2枚移動させる必要があります。このコストが攻撃力の割に結構重いので、ノーコストで攻撃できるようになるサポートのユキや、山札の枚数を回復できるサポートのミクといったカードを入れています。総合的に見ると、「肉を切らせて骨を断つ」的なデッキとなっています。
入れ替え候補としては、「吸血少女ミサ」を「休日のスノウ」にしてクーコを引きにいけるようにしたり、「星の姫アリス」を「雪女レイ」にしてさらに攻撃力を上げたりすることが考えられます。(1)のカードに関してはかなり自由です。今回は、①と②のデッキでずっと対戦を行っていたので、サポートによる削りを封じるために「星の姫アリス」を入れていましたが、「雪女レイ」の方が汎用性は高いような気がします。
「ヨミノクニ」のこれからに期待して
「ヨミノクニ」は面白いカードゲームだと思います。ゲムマ2022春で購入したり遊んだりした作品の中では一番のお気に入りです。ただ、もっと面白くなりそうな可能性も感じたので、少しだけ気になった点を書いていきたいと思います。
終盤に手札が少なくなる
この現象は通常ルールでも、エキスパートルールでも起きました。ターンの最初に1枚引き、2枚まで使え、防御にも使うことがあるとなると、手札がどんどん減っていきます。同様に1枚引いて2枚まで使えるカードゲームとしては「はらぺこバハムート」があります。「はらぺこバハムート」も終盤手札が少なくなってしまう印象がありますが、「ヨミノクニ」は防御もあるのでさらにそのペースが速いです。終盤、手札が少なくなると選択肢が減り、プレイの幅が狭まってしまうのが惜しいなと感じました。
スキルとサポートのどちらかしか搭載されていない
例えば、スキルのみを持っているカードは攻撃or防御、サポートのみを持っていて数字の大きいカードは攻撃orサポートに使うことが出来ます。しかし、サポートのみを持っていて数字が小さいカードは、まずサポートに使うしかなくなってしまう印象があります。
個人的には、全カードがスキルとサポートをどちらも持っていると選択の幅が広がって面白そうに思えたのですが、ここら辺はバランス調整等が難しいのかもしれません。説明書を読む限り、次回作には防御時に発動するスキルも搭載されそうな感じがあったので、そちらにも期待したいと思います。
おわりに
何だか偉そうに書いてしまいましたが、遊んだ時間は計5時間ぐらいなのでもっとお詳しい方がいるかもしれません。?な箇所がありましたら、やさしく教えていただけると嬉しいです。
これからも遊んでみて、何かまた発見があれば書き足していきたいと思います。第2弾にも期待しています!